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ストックオプション導入で注意したい反市場勢力とは

反市場勢力という言葉は、あまり聞き馴染みがない人も多いでしょう。しかし、ストックオプション導入において知っておかなければならない存在です。

似ている言葉に「反社会勢力」という単語がありますが、これはテレビのニュースや契約書類などで耳にすることもあるでしょう。反市場勢力は、反社会勢力と同じく排除すべき対象であり、厳しい反社チェックが求められます。ここでは、反市場勢力の意味と注意すべき理由について紹介します。

反市場勢力とは

反市場勢力とは、市場の取引を正常に行わない勢力を指します。
たとえば、インサイダー取引や株価操縦を行うなど、不正な取引や違法な手段で市場に介入する行為が挙げられます。

反市場勢力を語るうえで総会屋、仕手筋、不公正ファイナンスと呼ばれる専門用語がよく使われます。

総会屋は、株主の権利を濫用し、不当な利益を目論む者たちを指した言葉です。たとえば、株主総会において不適切な発言をし、会の進行や状況を妨害する行為をし、この行為をしない約束として企業側にお金を支払うように要求します。
しかし、現在では環境が変わり、いわゆる総会屋はほとんど見られません。

仕手筋とは、投機による巨額な利益を目論見、短期の大量売買を行う投資家を指します。個人ではなく複数人が結託して資金を集め、特定の銘柄で自分たちの都合のいい相場を作り上げます。
本来、市場は誰もが公平に取引できる場所でなければなりませんから、仕手筋は反市場勢力といえます。

不公正ファイナンスとは、反社会勢力が関係しているファンドへ割当をしたり、経営不振状態に陥っている企業が出所不明の投資ハンドへ実行するファイナンスなどが該当します。
このような行為を行う勢力は、金融庁によってリスト化・監視されているケースが多いです。

反市場勢力によるストックオプション導入への影響

反市場勢力は、ストックオプションに介入するケースもあります。市場や取引が正常に行われなくなり、上場審査を左右するケースもあります。自社で働いている社員、取引先など、反市場勢力がいないかどうかチェックするのは非常に重要です。

反社会勢力とは異なり、反市場勢力は社会に溶け込み、見た目や言動では判別が難しいケースも多いため、反社チェックは定期的に行うといいでしょう。

IPO準備企業が反市場勢力を注意すべき理由

IPO準備企業において、反市場勢力への警戒・排除は非常に重要です。たとえば、上場している有名企業と反市場勢力が関与していると発覚した場合、株価への影響は避けられません。
また、企業の評判は大きく下がり、社会問題と大きく報じられる可能性もあるでしょう。

まとめ

反市場勢力は、不当な方法で市場にアプローチし介入する勢力を指します。インサイダー取引や株価操縦などの行為が挙げられます。
また、反市場勢力に関する専門的な用語として、総会屋、仕手筋、不公正ファイナンスがあります。

反市場勢力は厳しく排除すべき対象で、関与していた場合、経営や信用に大きな影響を与える可能性があります。ただ、反社会勢力とは異なり、一般社会に馴染んでいる反市場勢力も多く、見分けるのが困難なケース.も多いです。社員や取引先など、反市場勢力に該当するかどうか、よく目を光らせておくといいでしょう。

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